いよいよアラカン 覚悟はイエイ!

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国内旅行業務取扱管理者 合格への道

***2017年10月「国内旅行業務取扱管理者」試験に合格後にブログを書きました。

その後2018年1月に旅行業法改正が行われ、「総合ー」「国内ー」に加え、「地域限定旅行業務取扱管理者」試験が新たに設けられました。これにより「地域限定ー」の場合は、航空関係と国内地理が試験からはずされることになりました。これは「地域限定ー」を目指す方にとってとてつもない朗報です。なんてたって最大の難関国内地理は範囲が無限大で、その膨大さに自分の頭のキャパを思い知って無力感に苛まれたものです。もう一つ、航空関係が免除になったのもラッキーです。JRと航空業のもろもろの違いを覚えるのもかなりの労力だったからです。その改正に当たり、ブログを編集し直しました。***

yachida-office.info

www.mlit.go.jp

 

 2017 国内旅行業務取扱管理者 

  に合格しました。

 

2017年6月 50ウン歳の私が、

 ひょんなことから、旅行業務取扱管理者の試験を受けることになりました。

2017年9月3日の試験日まで3ヶ月。脇目も振らず猛勉強!

 

と言いたいところだが。。。

なかなかそうはいかない諸々のことが・・・

 

 ・フルタイムのお仕事をしている

 ・お盆休みには子供達が帰省してきた

 ・年老いた親達のお世話 & お付き合い

 ・暑い暑い時季だった

 ・もちろん主婦業もしつつ

 

・・・とのそれなりの忙しい理由の他に、

 

勉強していくと、むずい・むずい・むずい・・・

なんで私こんなことしているの???

全くの畑違いのことを・・・なんでやねん!!

・・・と葛藤に次ぐ葛藤・・

 

それを乗り越え3ヶ月。試験勉強をして、見事合格!!!

 

この経験が誰かのお役に立つかも?!という気持ちと

この経験をまとめてみたいと思い、ブログを書くことにしました。

 

まずは、

29年度旅行業務取扱管理者 合格状況

29年度の合格者 年齢別表です。

全国旅行業協会のHPから見ることができます。

 

各年度の実施状況、問題と解答、合格者受験番号|一般社団法人 全国旅行業協会(ANTA)

 

 ↓

f:id:travelululu:20171031214520j:plain

 合格率33.8%!!

合格者のうち24歳までが 47.4% をしめています。

おそらく学生さんでしょうね。

30代・40代で 30%

私の年代は 9.3%(50代)

合格者 5.768人のうち539人です。

 我ながら、よく頑張ったなあ。

余裕綽々とはいかないが、辛くも滑り込んだ。

 

どうして頑張れたのか。。。

どうやって頑張ったのか。。。

 

 

50代の私がどのようにして合格を掴んだかを、

以下の5つに分けて自己分析してみました。


1、合格への動機

2、合格するために用意するもの

3、合格ラインの60点を取るために、配点を考える

4、問題の傾向を考える

5、50代の勉強法 〜 若い頃と何が違うか

 

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 1、合格への動機

今回試験を受けるきっかけは、地域限定旅行業をするのに誰かひとり資格者がいるので、やってみないかと誘われた。旅行は好きだし、普段の仕事とは全く畑違いの「旅行業」って面白そう!と感じたことから始まった。

地域限定旅行業って?? 

旅行会社をするのに資格者が必要でその取り扱う旅行範囲が、営業所に隣接する地域をさすらしい。(詳しくは yachida-office.info  私が受けた2017年は、総合と国内しかなく地域限定旅行業をするのに国内旅行業務取扱管理者の資格が必要だった。が、2018年以降は地域限定旅行業務管理者が制定された。)

考えてみたら地元のことを知っているようで知らない。住み慣れたこの地の見慣れた光景にあまり価値を感じていなかった。だが一方では、史跡や鉄道・自然などの資源を、見せ方や紹介の仕方によっては、魅力的になるのではとも感じていた。おりしも東京オリンピックを2020年に控え、このあたりの大型スーパー(イオン)や観光庭園、観光牧場、水産物直売センターにも日本語ではない言語を話す多くの外国人の姿を最近ちょこちょこ目にする。買い物や体験を楽しむ外国人観光客の姿に、インバウンドを身近に感じるようになっていた。私の住んでいる地域は、まだまだ十分にスポットライトがあたっているとは言えない。ならば、地域を知り、地域を紹介し、地域に招くことに、挑戦してみよう!と思ったのが始まりだった。

 

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2、合格するために用意するもの

 

まず必要なのは

・参考書

・過去問題集

白地図と地図 の3種類です。

↑**2017年10月「国内旅行業務取扱管理者」試験の必要なものです。

2018年1月に旅行業法改正ののちは「地域限定旅行業務取扱管理者」向けの参考書と過去問が出版されているかもしれません?!要チェックです!!***

 

 

 私が使用したのは「国内旅行業務取扱管理者」向け

一発合格! 国内旅行業務取扱管理者試験テキスト&問題集2017年版

一発合格! 国内旅行業務取扱管理者試験テキスト&問題集2017年版

 

 

2017年版 U-CANの総合旅行業務取扱管理者 過去問題集【国内・国際航空運賃の変更等を反映! 】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

2017年版 U-CANの総合旅行業務取扱管理者 過去問題集【国内・国際航空運賃の変更等を反映! 】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

  

 ↑ この2冊にお世話になって、勉強しました。

 

 

今、改めてアマゾンで見ると

2017年版 U-CANの国内・総合旅行業務取扱管理者 速習レッスン【国内・国際航空運賃の変更等を反映! 】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

2017年版 U-CANの国内・総合旅行業務取扱管理者 速習レッスン【国内・国際航空運賃の変更等を反映! 】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

 

 

↑ この「速習レッスン」もなかなかの優れものの様子。。。

 

こっちで勉強したら、もう少し楽に頭に入ったかもと〜

今さらながら思いました。

 

自分と相性の良いもので勉強するというのも大事なことです。

 

あとは地図ですが、できれば白地図と地図

(JRと地理が掲載されているもの)がベストだけど、

とうとう見つける事ができず、

小学6年生の地図に書き込んでいく方法をとりました。

 

 

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 3ー⑴

そびえ立つのは「60点の壁」!

これを超えればクリア !!

 

試験は、3つの部門があり、それぞれ最低60点ないと合格できない。

その3部門とは

A・旅行業法

B・約款

C・実務と地理

 

このA・B・Cそれぞれが最低60点ないとダメ。

A・Bが抜群にできても、Cが60点以上取れないと不合格。

 合格ラインの60点を取るために、配点を考える 

全く畑違いの職業の私には、書いてある言葉も単語も漢字も読めず、初めはとんでもなく難しく感じたが、

 

A・Bは大丈夫。。。(A・旅行業法 B・約款)

なんとかなります。

 

学習のポイントはひとくくりずつ読んで、その後に過去問題をする。

辛抱強くこれを繰り返していくと、大体の傾向がわかり、

今はどのくらいの地点にいて、あとどのくらいの点数が必要かがわかってくる。

試験までに間に合うだろうか。

あと何日と、残り日数を数えながら頑張っていると

肩が凝る。眠い。今日は勉強やめてぐっすり眠ろう。寝ても疲れが取れない。

と、疲労と焦りとの戦いになってくる。

だがそれでも続けているうちに、旅行業法と約款については、

コンスタントに60点以上取れてきて、出口の明かりが見えたようで、

少し気持ちが楽になってくる。

 

あとは、実務と地理だ。

 

だが、Cの実務と地理は手強い。

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  3−⑵

そびえ立つのは「60点の壁」!

これを超えればクリア !!

 

合格への道で、とりわけCの実務と地理が難関と考えます。

 

実務というのは ①飛行機 ②バス ③JR ④フェリー ⑤宿泊

 についての

予約・予約取消・有効期限・値引き・手数料・小児運賃・大人同伴の場合・団体割引・荷物の取扱・往復割引・自由席・指定席の運賃計算

などなど、それぞれ微妙に異なっていることを覚えていきます.

合格ラインの60点を取るために、配点を考える

過去問を見ると近年は、

実務 12問 X 4点 = 48点

ちなみにH29年の出題は

・貸切バス   3問 X 4点 =12

・旅館・ホテル 1問 X 4点 =12

・フェリー   1問 X 4点 =12

・飛行機    2問 X 4点 =12

・JR      5問 X 4点 =12  の 48点 / 100点でした。

 

地理で 26問 X 2点 = 52点  となっています。

 

 

実務の 飛行機・バス・JR・フェリー・宿泊については、

 

これも参考書に目を通したのちに、繰り返し過去問をすることで

ある程度は点数が取れるようになってきます。 

大体 12問 X 4点 = 48点実務 のようです。

 

 

***2018年4月の改正で地域限定旅行業の改定が行われ、

  ↓以下の部分は 国内限定旅行業に必要な部分となります。***

 

問題は、地理です。

大体 26問 X 2点 = 52点地理 のよう。

ここで60点を取りに行くには、どうしたら良いか。

 

地理の問題は、非常に多岐に渡ります。

川・渓谷・山・谷・湖・といったいわゆる地理に加えて、

美術館・祭り・食べ物・特産品・お土産・ラムサール条約・国立公園・世界遺産

他に歌人や文豪の生地やゆかりの場所

例えば松尾芭蕉が旅して読んだ俳句のお寺の名前や、

志賀直哉が書いた小説に出てくる地名は などです。

また、岡山駅で下車して、観光しようとするとどのルートで行ったら良いか

という問題に美術館・名所・旧跡・ハイウエイの名前が例題で上がり、

行き先順に並び替えるという問題。

 

雲をつかむような話で、自分の住んでいる所だとわかるけれど、あまり縁のない地域だとさっぱりわかりません。

 

やってもやっても忘れたり、覚えられない。本当に苦労しました。

 

ここで私が効果的だったと思う勉強法は、ネットです。

 

特に祭りは、何月に 何県で 行われるか ということを聞かれるので

youtubeで探してたくさん見ました。映像で頭に入りやすいのでとても効果的でした。

 

例えばおわら風の盆 って言われて、何月のどこのどんな祭りかわかりますか?

 二月堂のお水取り お水送りというのもあるんです。何月のどこ?と聞かれても

 さっぱりわかりませんでしたが、youtubeにお世話になりました。

確認する作業はコツコツと時間のかかる作業でしたが、同時に日本中を旅している気持ちにもなりました。

 楽しんでできるよう、早めに余裕を持って取り組むことをお勧めします。

 

そして、ある程度の地理は覚える必要があるので、自分の地図に書き込んでいくことがお勧めです。

この地図を何度も見直すことで頭に入る。これまた地道な作業ですが大切な作業です。

 

そして、やはり過去問することで、正解が確実に分からなくても消去法を使えるように

なってきます。

これでなんとか60点をクリアできるようになってきます。

***繰り返しますが、2018年4月の改正で地域限定旅行業の改定が行われ、

  ↑以上の部分は 国内限定旅行業に必要な部分となります。***

 

 

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 4、問題の傾向を考える

 

問題の傾向を考えることは、

過去問題を繰り返すうちに見えてきます。

 

① 過去問が古いと、法律も変わっていることもある。

例えば、過去問する。

    採点する。

    間違っている。 あれ??

    この問題はこれで絶対あっているはずなのに・・・??

    あーそうか、これは改正前の問題で、今はこーなっているから、

    私の理解で正しいんだ。

 

ととと、この頭の中での正解の行ったり来たりがまどろっこしく

時間がかかる上に、のちには あれっどうだったけ??

となりやすい。。

一人で頑張る独学の場合は、懇切丁寧に教えてくれる人もいません。

 

変更になった法律を覚えたり、変わっていることに気付いて修正するのは、結構なストレスになるので、あまり古いものに手を出すのはオススメしない。

いろいろしてみて思うのは、ここ3年くらいのものを繰り返しする。

これで十分いけるのではないかと思います。

 

 

② 問題の語尾の言い回しに注意

 

   ーーー 正しいのはどれか。

   ーーー 誤っているのはどれか。

 

語尾の違いで、答えは全く違うものになるので、要注意。

普段は全然では大丈夫なことも、試験だと思わぬ勘違いしてしまうんです。

 

昔、自動車の運転免許を取得する時にも感じた。あの感じです。

 引っかからないように、要注意です。

 

  

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5、50代の勉強法 〜 若い頃と何が違うか

 

若い時と何が違うか。何が違うんでしょう。

同年代の方は頷きながら、

若い方は来るべき日の参考になさってください。

 一般的に

「歳をとると、ものを覚えられない・・ 」

「記憶力の低下とよくいうが・・・」

私の場合、 

年齢を重ねているぶん、知識も経験も豊富になり、

多少の記憶力の低下を感じても、相殺されると考える。

そして気持ちで乗り切る。 

乗りかかった船から絶対降りない。

「歳だから・・・」なんて言い訳は絶対にいやだ!

 意地でも合格するぞ!!  もう意地しかありません。

私は年齢を重ねているぶんこの思いが、非常に強かった気がする。

 

あともう一つの強敵を忘れてはいけない。地理やJRの運賃計算をするのに 

地図に書き込んでいたが、字が小さい上にごちゃごちゃしてとっても読みづらい。

 

そう、最大の難問は、目!

私の場合、老眼はまだそれ程でもなく、メガネをかけずに小さい字も読める。が、

試験は、2時間で約90問の問題に取り組まなければならない。

2時間集中して、小さな字を読みマークシートに記入する。

だんだんに目が疲れ、焦点がぼやけて読めなくなってくる。

若い頃もこういう傾向はあったが、しばらく外を眺めたりして、目を休ませると

視力が回復したものだ。だが、これができないのが私のお年頃。

 

 

このため実際の試験では、

全ての問題を済ませてから、最後にマークシートを塗りつぶし、

見直して確認することはしない、1回のみで諦めるという作戦にした。

時間配分も120分を

A・旅行業法 30分  B・約款 35分 C・実務と地理 40分 にして

ラスト15分で、マークシート塗りつぶす

これが私の作戦。ワンチャンスのみ。見直しなし!

なので見返す時間はない。その頃には、目がしょぼつきはっきりと見えない状態だから、見返すのは最初から諦め、そのつもりで問題に取り組もうと腹を決めていた。

 

結果、単純なミスが3個あり、もし見返していたら、簡単に訂正することができただろうのにと思った。

自己採点でギリギリの60点だったので、発表までの約2ヶ月はいてもたってもいられなかった。

・・・ミスの3個がなければ、悠々と合格できたろう。

・・・どうしてあんな凡ミスをしたのか。

・・・もし、他に間違っていたら、

・・・もし、今年だけ合格ラインが65点に上がっていたら、アウトだ。。。

などと悶々とする日々だった。

 

だから、これから受ける人には、

凡ミスはあるものとして、過去問題ギリ60点ではなく、

70点を取れるくらいにしておくと、

とても長く感じた試験後から発表までの約2ヶ月間を、余裕で過ごすことができるだろう。

 

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6.試験を終えて

 

合格したよ〜!!!!!

 

50歳代で新たな国家資格を取得しました。

これが合格証です。↓

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えらい! よくやった!! 

 

すごいぞ、私!!! 達成感。半端ないです。やりきりました。

 

今後「地域旅行業」を営む予定なので、地域の観光資源の勉強を開始。

何を求められているのか?何をどのように売っていくのか?

 資格をとった今、ここからがスタート!!

人と繋がり、収入を得て、自分と他者と家族と皆の幸せにつなげていく。

計画としての今後の課題は、

1 観光資源を知る。勉強する。

2 その可能性を考える。

3 誰にどのようにアプローチするか考える。

4 仲間に相談し、形にしていく。

 

この試験合格への道をまとめてつくづく思うのは、

期限(ゴールの試験日)と目標(合格)を決めたら、逆算して何をどの時点でどのくらい形となっているかを常に意識する。仮に遅れや修正が必要ならば、見直し軌道を正していくことが大切だ。そして決してあきらめず、ギリギリでもいいから合格するぞと強く思うこと。書きながら気恥ずかしいがそれにつきる気がする。

 

今回の試験合格への道にかかわらず、これから始める旅行業にも大いに関係することでだろう。また人生の折り返し地点を過ぎたと思われるこれからの生き方も同じこと。

目標と期限を決め強く思い、あきらめずやりきる。

 

 

春となり季節も良くなったところで、何度も現地に足を踏み入れて、そこで感じるものを大切にしてブラッシュアップしていきたいなあ。

まだまだしたいこといっぱ〜い !

もっともっと楽しみまーす。