102歳 永眠
その人は102歳だった
きちんと身づくろいをして
背筋のシャキッと伸びた
小柄でキャシャな身体に
ほんのり笑みを浮かべ
色白で東北訛りのある方だった
朝夕の仏壇のお祈りを欠かさず
質素な暮らしと
お菓子を勧めてくれる優しさと
自分のことは自分でしようとする気概にあふれた方だった
腰を痛めたことから、プツンと何かが切れてしまったように
あっという間に、私たちの世界から旅立ってしまわれた
息子さんは自分と母しかいないから、悲しむ人もいないと言われるが
そんなことない
そんなことない
そんなことない
凛とした晩年のときを 共に過ごせた時間を 一期一会 胸にきざむ
何かをはっきりと私の胸に刻んでくれた
ちよさん安らかにお眠りください
ありがとうございました